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最新情報2020-12-28
製品に海洋ごみが20%以上含まれていれば、マークの申請が可能-環保署

28日、行政院環境保護署資源回収管理基金管理会の顔旭明執行秘書は、環保署、リサイクル業者、紡績業者からなるナショナルチームが制作した原料の最大96%がペットボトルの「潯宝衣(海のリサイクル衣類)」を発表しました。また、「海洋資源リサイクルマーク」も検討中で、今後、海洋ごみを使ったリサイクル製品で申請することができるようになります。写真/中央社記者 張雄風 2020年12月28日

 

(中央社記者/張雄風/台北28日)海洋ごみのペットボトルをリサイクル制度に組み込むため、環保署は民間企業と共同で、原料の最大96%がペットボトルからなる「潯宝衣(海のリサイクル衣類)」を発表しました。また、現在検討中の海洋資源リサイクルマークは、製品の製造プロセスで、20%以上の海洋ごみを使用していれば申請することができます。

Coastal Clean-Up(海岸クリーンアップ)によると、台湾は2019年のビーチクリーンアップで、約47トンのペットボトルを回収しています。海洋ごみであるペットボトルの利用チャネルを増やすため、行政院環境保護署、リサイクル業者、紡績業者によりナショナルチームが結成され、本日、原料の最大96%が海洋ごみのペットボトルからなる「潯宝衣」が発表されました。

環保署資源回収管理基金管理会の顔旭明執行秘書によると、潯宝衣のほか、今回のプロジェクトには「海洋資源リサイクルマーク」の制定も検討されており、今後、海洋ごみで製造した製品で申請できるとのことです。現在、20%以上の海洋ごみが含まれていればマークを申請できることが提案されています。

また、すでに経済部智慧財財産局(経済部知的財産局)の認証マークおよび国際的な認証機関の認証を申請しており、現在は法案の制定中となっています。早ければ来年半ば以降に承認され、今後、各国が認証を得る場合、台湾に申請することができるようになります。

現在多くの会社ですでに海洋ごみを使ったリサイクル製品が製造されているものの、海洋ごみの含有量に関する明確なマークがないため、一般の人々は判断できません。そこで、このプロジェクトにより、台湾のリサイクル業者、紡績業者を統合し、国際的な認証機関認を全プロセスに招待することで、マークをより代表的なものにすることができると述べました。

環保署によると、今回の「海洋廃棄物高質化循環利用示範推広計画(海洋ごみ高品質リサイクル示範推進計画)」では、台湾の7つの離島または沿岸県市の環保局と共同で約8トンの海洋ごみが回収され、ふるいにかけて選別し、処理した後に残った3.8トンのみが原料となっています。2021年2月には約1500件の潯宝衣の完成が見込まれています。

東和紡織股份有限公司の張嘉亨CEOが中央社の記者に語ったとところによると、潮水に浸かったペットボトルには不純物が多く、素材が変質する可能性もあるため、製造プロセスには困難があり、初期段階でリサイクル業者による原料の処理があったとしても、紡績プロセスで不良率が約20%になるとのことです。

顔旭明によると、このプロジェクトは主に制度と規範の確立を目的としているため、制度の確立後に他のメーカーが参照できるよう、コストに関係なくチャレンジしてもらうよう各業者に求めています。台湾には優れたリサイクル制度と紡績能力があり、海外の業者もこの制度に沿って製造して認証を申請し、海洋保護における「Taiwan can help」を実現することができます。(編集:陳政偉)20201228

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